酒とバラの日々 6

入院生活49日目。
やっと半分過ぎた。
ちなみにこの日記のタイトル、有名な映画から取ってんけど、実は、その映画一回も観た事ないねんな。
なんかどっちもアル中の夫婦が二人して破滅していく話らしいけど、めっちゃ観たいわ。
映画鑑賞会、たまに病院であんねんけど次の上映作品「ALWAYS三丁目の夕日」らしい。
昭和懐かしがってる場合ちゃうって俺等。
酒とバラの日々」観た方が、アル中にはよっぽど為なると思うけどな。
今日は、グループミーティング。
お題は、酒をやめていく為の今後の目標。
俺は、人生初就職とこの病院とすっぱり縁を切る事って言ったったわ。
他の入院してる人等、よほど居心地がいいんか、退院日決まってるのに延ばして貰ってる人とかいるからね。
ありえへんわ。
俺は、何よりも自由を愛してるからこんなとこさっさと出たいわ。
この入院生活を居心地いいとか思い出したら終わりだと思う。
全く関係ないけど、水木しげる先生亡くなりましたね。
93歳で大往生やけど、俺は、100歳過ぎまで生きると思ってた。
めっちゃ昔、テレビのドキュメンタリー番組で水木先生が中国を旅行するのを観てんけど、そこでうさんくさい漢方薬局の不老長寿の薬飲んでてん。
その記憶あったから、さすが中国四千年の歴史、なかなか死なんなと思ってたけど、さすがに100歳は無理やったね。
次は、つげ義春先生辺りがやばいと思う。
不摂生してそうやもん。
水木先生もつげ先生(トキワ荘の連中とちょっとだけ交流あったそうやけど、その前向きな姿勢についていけなかったらしい)も出てないけど、まんが道に出てた漫画家達もどんどん死んでいって寂しい限りやわ。
生き残ってんのつのだじろう先生と藤子不二雄A先生くらいちゃうか。
つのだ先生はどうでもいいとして、A先生には長生きして欲しいね。
才能では圧倒的にF>Aやと思うけど、まんが道最高だったし、魔太郎がくる!!とかネタの宝庫だったもんな。
漫画と言えば、病院の本棚にまんしゅうきつこの「アル中ワンダーランド」が入荷されてた。
誰かが買ってきたんやろうな。
初めて読んだけどなかなか面白かった。
まんしゅうきつこ、あんな美人やのにマン臭きつ子なんてペンネーム付けるとこがパンクやな。
でもあれは酒やめられへんと思う。
対談でもまた飲みたい言うてたし。
その点、吾妻ひでお先生は偉いなあ。
まじで十年以上断酒してるみたいやし。
俺は、どれくらいやめれるだろうか…。
今日もサークルKのドリンクコーナーでストロングチューハイ見ながら自分と戦ったもん。
もう楽になりたいよ。